2012-01-01から1年間の記事一覧
昨日のブログでお話ししたように、日本における刑事裁判は長期化しがちです。 近年は、裁判員制度の導入にも関連し、審理期間の短縮化が進められています。しかし、刑事裁判の短縮が望まれるとはいっても、今後の人生を左右しかねない大切な裁判ですから、い…
先日、日本の刑事裁判の現状として、無罪が認められる確率は極めて低いというお話をしました。では、実際に日本の刑事裁判では、どのくらいの割合で無罪判決が下されると思われるでしょうか。 2011年のデータによると、日本全国の地方裁判所において、第一審…
刑事事件を扱ったテレビドラマなどで、「被告人は無罪!」という裁判官のセリフを耳にします。 しかし、実際、日本の刑事裁判において、無罪判決が下される割合は極めて低いのが現状です。少し前のニュースになりますが、痴漢で起訴された元会社員の男性に、…
東京都では、脱法ハーブを販売する店は、2009年度は2店舗だったのが、2010年度には17店舗、2011年度は93店舗へと急増しています。 神奈川県では、2月末時点で横浜市を中心に16店舗に上ります。今年1月、東京都渋谷区の路上で、脱法ハーブを吸った少年3人が気…
アトム東京支部の野尻弁護士が担当している窃盗の事件で、ご依頼者様2人に対する接見禁止の処分に対する準抗告が認容され、ご依頼者様方とお母様方との面会が実現し、手紙の授受も行うことができるようになりました。 この事件は2人のご依頼者様が関係する共…
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。 一昨日、アトム法律事務所大阪支部の浦田弁護士がABCテレビの取材を受け、「出会い喫茶」の実態について、法律的な観点からお話させていただきました。 昨今、様々な形態の「喫茶」が急増しています。今回…
脱法ハーブとは、そもそもどういうものを指すのでしょうか。 脱法ハーブとは、多幸感、快感等を高めると称して販売されている製品で、麻薬・向精神薬又は覚せい剤には指定されていませんが、それらと類似の有害性が疑われる製品をいいます。 口から摂取する…
先日、脱法ハーブを利用した男女が救急搬送された名古屋の事件をご紹介しました。一方、東京都内では、脱法ハーブを販売する店が93店舗に急増し、商品の一部からは薬事法で販売が規制されている「指定薬物」も検出されています。また、今年1月には渋谷区の路…
昨今、脱法ハーブと呼ばれるドラッグ類が広く流通し、若者を中心として緊急搬送されるケースが増えています。前回までは覚せい剤をめぐる事件を解説してきましたが、今回から、最近のニュースをもとに、脱法ハーブ、合法ドラッグ等の問題についてお話しした…
今回のシリーズでは、覚せい剤事件が発覚する場合のきっかけ、また、その対処方法等を解説してきました。前回までお話ししてきたように、覚せい剤事件の発覚は、決して特別なことではなく、日常的に行われている職務質問や所持品検査をきっかけとして行われ…
前回のブログで、尿検査の手順についてご説明しましたが、これは任意提出の場合の手順です。一般的に、尿の提出を求められると素直に応じることが多いといいます。 (もちろん応じざるを得ない状態にあるという場合もあります。)被疑者が任意に尿の提出に応…
職務質問や所持品検査で薬物が発見されたときは、前回まで述べた簡易検査が行われますが、薬物使用の疑いが生じたときには任意同行の後、尿検査を求められることがあります。覚せい剤特有の幻覚が見えているような態度が認められる場合や、通報があった場合…
ちょっと専門的な話になりますが、今回は、昨日お話しした覚せい剤の予試験検査について解説したいと思います。現在、覚せい剤事犯の捜査に活用されている予試験としては、シモン試薬試験、Xチェッカー試験(シモン試薬のセット)、マルキス試薬試験の3種類…
前回まで職務質問の解説をしてきましたが、職務質問と併せて、所持品検査も逮捕の原因となる大きな要素です。所持品検査とは、警察官が警察官職務執行法2条に基づく、職務質問を行う際に、それと合わせて相手の所持品を確認する行為をいいます。警察官職務執…
ブログをご覧いただきありがとうございます。前回、職務質問は、理屈の上では拒否できるとお話ししました。 しかし、法律的にはそうなのですが、拒否を実行するのは、実際は困難な場合が多いのです。警察官も犯罪の防止・発見のために必要であると感じて職務…
前回、覚せい剤事件は、職務質問等が逮捕のきっかけとなりやすいとうお話をしました。 職務質問するかしないかの判断基準は、警察官が不審と感じるかどうかという主観的なものに過ぎません。しかし、警察官も公務として職務質問を行っているので、なんらかの…
前々回のブログまで、覚せい剤事件の現状や、刑罰についてシリーズでお話ししてきましたが、今回からは、もし、実際に覚せい剤事件に巻き込まれた場合について解説したいと思います。まず、覚せい剤で逮捕されるきっかけとして多いのは、職務質問・所持品検…
アトム大阪支部の熊谷弁護士が担当する覚せい剤取締法事件で、ご依頼者様の接見禁止に対する準抗告が認められ、ご依頼者様とご家族の方との面会が認められました。【事件の概要】 ご依頼者様が、昨年12月上旬頃、友人を唆して覚せい剤を使用させたという、覚…
今回は、覚せい剤を持っていた場合や、購入したり譲り渡した場合などについてご説明します。 これらの行為は、覚せい剤取締法では、「所持・譲渡・譲受け」として禁止規定が設けられています。営利目的が認められない場合、つまり「単純所持」などとされる場…
ここ数年、国内における覚せい剤事件は、芸能人などの有名人による使用や、所持の事件が多く報道されてきました。今回のシリーズでは、覚せい剤の密輸についてご説明していますが、前述の所持・使用や、今回の輸入などの行為は、「覚せい剤取締法」という法…
ひとことで覚せい剤と言っても、流通している覚せい剤の成分は、国によって違いがあるということをご存知ですか?日常生活で役立つ機会は少ないと思われる情報ですが、ここでご紹介しておこうと思います。覚せい剤とは、覚せい剤取締法で、下記のものをさす…
前回のブログで、覚せい剤の密輸が、仕出国も運び屋の国籍も多様化しているというお話をしましたが、実際にはどのように密輸されているのでしょうか。この密輸の方法も、近年、様変わりしていると言われています。従来のような、船に多量の覚せい剤を積み込…
覚せい剤の密輸は、運び屋の年齢や国籍も多様化していると同時に、仕出国も多様化しています。昨年、日本に密輸入された覚せい剤の仕出国は、アフリカからガーナ、カメルーン、ガンビア、ケニア等15 か国、 欧州からイギリス、オランダ、ドイツ等8 か国、 中…
先週の第1回目に続き、今日から再び、身近に起こりうる覚せい剤事件の現状について解説したいと思います。前回、昨年の覚せい剤密輸の摘発件数が、平成に入って以降、過去最多となったニュースをお伝えしました。では、覚せい剤は、外国からどのようにして国…
覚せい剤事件、と聞いて、どういう印象を持たれるでしょうか。芸能人が関係する事件がニュースになったこともあり、自分には縁遠い事件だ、と思われる方も多いと思います。しかし、今日、国内で流通する覚せい剤の量は決して少なくありません。警察庁のまと…
ブログをご覧いただきありがとうございます。 昨日に続き、弊所東京支部の野尻弁護士が、準抗告を獲得した事件のご紹介をしたいと思います。 今日は、大麻取締法違反事件で、接見禁止に対する準抗告が認容され、ご依頼者様とご家族との面会が実現した事件に…
アトム法律事務所では、現在、早朝3時間のアルバイトを募集しています。 朝の6時に出社し、夜の9時に仕事を終え、その後は学業や趣味に費やす−そういう規則正しい生活を送りたい方には打ってつけの業務です。まずはお気軽に、弊所までお問い合わせください。…
アトム東京支部の野尻弁護士が、2件の準抗告認容を獲得しました。 これにより、ご依頼者様の早期釈放や、ご依頼者様のご家族との面会を実現させることができました。他の弁護士事務所のホームページをご覧いただいてもお分かり頂けるように、準抗告は、裁判…
刑事弁護士ブログ「痴漢の冤罪トラブル」シリーズをお読み頂きありがとうございます。前回まで、トラブルの対処法や実例のご紹介をしてきましたが、特に男性の中には、そもそも冤罪トラブルに巻き込まれない方法が知りたい、という方も多いと思います。痴漢…
先週木曜日に続き、痴漢の冤罪トラブルに巻き込まれた場合の対処法を解説します。今回は、前回に続いて、アトムで取り扱った事例を、もう一つご紹介したいと思います。≪痴漢冤罪のケース3≫ 30代の男性会社員が、金曜日の朝、通勤途中の電車の中で、乗客の女…