弁護士による事件解決|内柴正人柔道金メダリストが強姦で逮捕 → 明日以降の刑事手続きはこうなる!?

【質問】
これから内柴容疑者はどういう刑事手続きを受けることが予想されますか?

【回答】
内柴容疑者は、本日(12月6日)警視庁捜査一課によって逮捕されました。この段階で警視庁によって逮捕されたということは、事前に被害者や関係者に対して入念な取り調べが行われ、捜査機関としては強姦があったと考え、裁判所に逮捕状を請求していたということを意味します。

内柴容疑者の今後ですが、まずは明日か明後日、東京地方検察庁に身柄が送致され(留置場から霞ヶ関にある検察庁まで護送車で連行されます)、検事の取り調べを受けることになります。逮捕の効力は72時間と短いため、検事はこの取り調べで、さらに10日間〜20日間の留置場生活を確保する必要があるか検討し、これがあると判断した場合は、裁判所に逮捕に続く勾留を請求します。

この種の事件では、通常、検事は裁判所に勾留を請求し、裁判官もこれを認めるのが一般的です。準強姦罪で逮捕状が発布される事件というのは、事前の捜査により相当程度の容疑が固まっている場合が多く、また罪の内容も重いことから、証拠を隠したり逃亡したりする恐れがあると判断されるからです。

勾留が決定された後は、内柴容疑者は、最大で20日間、捜査のために留置場で生活することになります。新聞報道によると、内柴容疑者は「合意があった」と容疑を認めていないということですが、最終的に事件が起訴されれば、保釈が認められない限り、裁判が終わるまで、留置場から出ることはできません。

他方で、この20日間の間に、十分な証拠が集まらず、検察側が内柴容疑者の「合意があった」という主張を覆すことができなければ、検事による終局的な処分は保留されたまま、内柴容疑者は釈放されます。つまり、この20日間で、捜査機関と内柴容疑者の勝負は、最初の山場を迎えます。

(参照ニュース)
アテネ北京五輪の柔道男子66キロ級金メダリストで、九州看護福祉大の女子柔道部コーチを務めていた内柴正人容疑者(33)が、9月下旬、合宿遠征先の都内のホテルで、飲酒して酩酊状態の未成年の女子学生の部員に性的暴行をした容疑で、12月6日、警視庁に準強姦容疑で逮捕されました。
内柴容疑者は、合意があったとして容疑を否認しているということです。
毎日新聞12月6日13時8分配信)

                                                                                                            • +

逮捕されたらアトム法律事務所
お問合せ:(0120)631-276(24h対応)
東京支部刑事弁護士携帯サイト
大阪支部刑事弁護士携帯サイト

                                                                                                            • +