NEWS解説|柔道金メダリストの内柴正人容疑者が準強姦罪の容疑で逮捕されました。準強姦罪って何???

【質問】
準強姦ってどういう犯罪ですか?普通の強姦罪とは何が違うんでしょうか?

【回答】
準強姦罪とは、熟睡や泥酔、精神病などで、正常な判断能力を失っている状態を利用して、女性を姦淫する犯罪のことをいいます。法律上は、「女子の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、姦淫した者」として規定されています(刑法178条2項)。

これに対して、普通の強姦罪は、暴行や脅迫を用いて女性を姦淫する犯罪のことをいいます。法律上は、「暴行又は脅迫を用いて十三歳以上の女子を姦淫した者」として規定されています(177条1項)。

準強姦罪と普通の強姦罪とでは、その意思に反して女性を姦淫するという点が共通しますが、姦淫に至るまでの手段の点が異なります。もっとも、準強姦罪には強姦罪の規定が準用されるため、準強姦の場合も普通の強姦の場合も、起訴され有罪になれば、特別の事情がない限り、3年以上の有期懲役に処せられることになります。

(参照ニュース)アテネ北京五輪の柔道男子66キロ級金メダリストで、九州看護福祉大の女子柔道部コーチを務めていた内柴正人容疑者(33)が、9月下旬、合宿遠征先の都内のホテルで、飲酒して酩酊状態の未成年の女子学生の部員に性的暴行をした容疑で、12月6日、警視庁に準強姦容疑で逮捕されました。
内柴容疑者は、合意があったとして容疑を否認しているということです。
毎日新聞12月6日13時8分配信)

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