Q.成人した息子が、昨晩、職務質問中の警察官を蹴飛ばした容疑で逮捕されてしまいました。息子は容疑

【法律相談】
成人した息子が、昨晩、職務質問中の警察官を蹴飛ばした容疑で逮捕されてしまいました。息子は容疑を認めているようです。被害者は、都島警察署の警部補の方ですが、この方と示談をして、被害届を取り下げてもらい、不起訴を獲得することはできますか?

【回答】
被疑者が初犯であり、軽微な事件である場合は、被害者と示談が成立すれば、不起訴になる場合があります。検察官は、犯罪の軽重や示談という犯罪後の状況を考慮して、理論的には犯罪が成立する場合でも、公訴を提起しない処分(不起訴処分)をすることができるからです(刑事訴訟法248条)。

しかし、犯罪の捜査機関である警察署が示談に応じることはなく、警察署の職員である警部補が個人的に示談に応じることもありません。また、公務執行妨害罪の規定は、個人としての警察官を保護するためのものではなく、警察官の円滑な職務遂行という公の活動を保護するためのものであるため、ご子息に蹴飛ばされた警部補が個人的に被害届を取り下げることもできません。

したがって、不起訴を獲得するためには、示談以外の方法を検討する必要があります。具体的には、個別事件によって事情が異なるため、最寄りの刑事弁護士までご相談されることをお勧めします。

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