NEWS 解説|「オレオレ詐欺」被害額 106 億円、 3 年ぶりに 100 億円超え〜振り込め被害も 26.7 %増加

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昨日、振り込め詐欺の大規模組織の解説をしました。
しかし、こうした振り込め詐欺組織は流動的です。

大元締めの下に複数の元締めが存在し、さらにその各元締めの下に、夫々リーダーを擁する振り込め詐欺グループが存在する、という構造の振り込め詐欺組織の場合、大元締めは変わらないものの、その下の元締めが統括するグループが変わることはよくあります。

さらにその下のグループの構成員は変動しやすく、また、各グループで現金を引き出す役割を担う「出し子」と呼ばれる構成員は、そのグループのリーダーとすら面識がない、というケースも多く見られます。

そのため、振り込め詐欺事件で、ATMで現金を出金している出し子の写真が公開されるなどして逮捕されても、振り込め詐欺グループや組織の一斉摘発にはつながりにくいのが現状です。

このような大規模組織では、通常、大元締めや元締めクラスの人物には暴力団関係者が関わっていると言われています。
しかし、リーダー格の人物になると、前述の事例のような元ヤミ金店長や、暴走族構成員など、出身も様々です。
さらに、そうしたリーダーの配下で、被害者に電話をかけて騙す役の「掛け子」や、ATMから現金を引き出す役の「出し子」、実際に現金を受け取る役の「受け子」になると、元ヤミ金従事者や暴走族仲間の口コミで集まった者のほか、インターネット上の「闇の職業安定所」と呼ばれるサイトを介して集まった者など、身元 や出身もさらに複雑になります。
こうしたメンバーには、20代前半の若者も多く見受けられます。

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