名古屋・3人ひき逃げ容疑、運転の男逮捕 ブラジル国籍 アトム東京法律事務所

2010年2月5日23時17分

名古屋市熱田区の国道交差点で男女3人が死亡したひき逃げ事件で、愛知県警は5日夜、乗用車を運転し、危険運転致死と道交法違反(ひき逃げ、無免許運転など)の疑いで指名手配されていたブラジル国籍の職業不詳ロシェ・デ・フレイタスファブリシオ容疑者(26)=岐阜県美濃加茂市=を同容疑で逮捕し、発表した。

 熱田署特別捜査本部の説明では、同容疑者は捜査員が愛知県岡崎市内の路上で見つけた。「交通事故を起こしたことは認めるが、歩道に人がいたとは知らなかった」と容疑を一部否認しているという。事件後、乗用車から逃走した同国籍の男ら4人のうち、行方がわかっていないのは後部座席に座っていた30代とみられる男だけになった。

 特捜本部の発表によると、同容疑者は1日未明、同区六番1丁目の国道1号の交差点を無免許で直進中、前から来た右折車を避けようとして運転操作を誤り、左前方で信号待ちをしていた3人をはねて死なせたうえ、必要な救護措置などを取らなかった疑いがある。ことさらに信号無視をしていたほか、100キロ超という重大な交通の危険を生じさせる速度だったとされる。
(引用元:http://www.asahi.com/national/update/0205/NGY201002050027.html?ref=goo



 危険運転致死傷罪は、1年以上の有期懲役に処せられます。

 今回の危険運転は、信号をことさら無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転した場合に当たると警察では判断したようです。

 記事では「前から来た右折車を避けようとして」運転操作を誤ったとありますので、容疑者は、対面する信号機の信号表示が黄色又は右青矢印の状態で自動車を交差点内に進入させたのかも知れません。

 信号表示が変わった直後であり、その交差点手前から高速度で進行していた場合には、容疑者は、信号表示が変わったことを認め、ブレーキをかけても交差点手前の停止線で停止することができなかったことになり、ことさら信号無視をしたことにはなりません。ことさら無視したと言えるためには、前から来た右折車にパッシングをしたり、クラクションを鳴らすなどして信号無視をする意思が外部的に明確になった場合などでしょう。

 危険運転致死傷罪とひき逃げ(救護義務違反)が成立する場合、刑罰は最高が懲役30年まで科することが可能です。

 これに対し、自動車運転過失致死傷罪とひき逃げ(救護義務違反)が成立するにすぎない場合、刑罰は最高で懲役15年までしか科することができません。

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